点と線

日記。たまにイラスト。メンヘラってる。

『パンツははいておけ 中卒フリーターが大学進学した話』を読んで

こんにちは。大字あゆみです。

 

今日はパソコンからブログを書いています。いつもはスマホで書くのですが、今日の更新は文字量多くなるような気がして……

 

一つ前のブログ記事で他人より優位に立ちたくて自分より優れているところ(これも偏見なのですが)がある人を妬んでしまう、クズ大字のお話をしました。改めて読んでも醜い人間です。大字は。

 

今日、早乙女かな子さんの『パンツははいておけ 中卒フリーターが大学進学した話』というエッセー本を読み終わりました。

どういう本かAmazonのリンク貼っておきますね。(つまりあらすじを書くのがめんどくさい)

http://amazon.co.jp/gp/product/B084KQKB3F/ref=ppx_yo_dt_b_d_asin_image_o00?ie=UTF8&psc=1

 

表紙のイラストを『さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ』の永田カビさんが描いていて、ツイッターで早乙女さんの本の告知をめちゃくちゃツイートするので、どんな本だろー?と興味はあったんです。

そしたら表紙から「不登校」やら「毒親」やら、大字のツボを押しまくる単語のオンパレードだったので、発売を心待ちしていました。

 

内容からして共感できることはたくさんありました。

毒親の家庭で育ったこと、不登校したこと、精神科に入院したこと、それぞれのケースは違うのですが、思っていることはすごく似ていると思います。

 

特に作者が知らず知らずのうちに、自分の悲惨な過去を言い訳に生きていることを、近しい人から指摘された場面は、大字自身凍りつきました。

だって、しょうがないじゃん。自分のバックグラウンドも知らないくせに非難されるのってすごく腹たつし、誰もそのことを分かってくれないから、人に、世間に絶望する。

それでいて、人から認めてもらいたいし、人より優位な立場であり続けたいと願ってしまう。人に好かれないのも、自己肯定力が低いのも、こんな人生にしたのは家族のせい。

 

……ということを最近大字はすごく思っていたんですね。

DVするような父親も職を転々としていたから、大字が仕事続かないのは家系のせい。

自分に自身がないのは、大字を精神的に乏し続けた祖母のせい。

昔のことなので仕方ないと思いつつも、心の中では許したことなんて一時もないし、このまま父親や祖母が大字への反省の言葉もなしに死んでいくのが、たまらなく悔しい。

この人たちのせいで大字はずっと苦しまなければならないんだ。

 

 

同じような考えを指摘された作者はその後、過去の自分に折り合いをつけて将来を真剣に生きていくわけですが、大字は今ひとつ過去に折り合いをつけられないままでいます。

作者のように、大切な人から過去を受け入れてもらいたい。辛かったね、頑張ったんだね、と言って欲しい。

でも、それが叶うかどうか怪しい大字は、そんなの待ってないで自分で生きろよ、って話になりますよね。ちょっと理不尽と妬みを感じる大字は、やっぱり醜い人間です。

 

それでも本の終盤に作者が、許せないことは無理に許さなくてもいい。もらった恩だけを返していけばいい。と言っていたことには「そりゃそうだよなぁ」と思いました。

実際にどう恩返しをすればいいかなんて思いつきませんが、そういう気持ちも大事だな、と。

 

はたしてこの本で学んだことは大字を成長させる何かになるのだろうか。

ともあれ読んでいてとても面白かったです。興味のある方リンクのAmazonへGOしてみてください。